ANAマイルを使えるのは二親等までだが、友人に売買・譲渡する方法は?どうにかして他人の航空券を、マイルを原資として調達するには?
2017/10/15
ANAマイルで特典航空券を取得する場合、適用できる範囲に限りがあるということはご存知でしょうか?
目次
自分のマイルを使えるのは二親等まで
ANAマイルを使って特典航空券を取得する際に、特典利用者登録が必要になりますが、その際に、特典利用者として登録できるのは、自分から見て二親等以内までです。
二親等とは?
二親等の定義を確認しておきます。
一親等・・・父母・配偶者の父母(義父母。舅/姑)・子・配偶者の子(連れ 子)・養子・養女
二親等・・・祖父母・配偶者の祖父母・兄弟姉妹・兄弟姉妹の配偶者・配偶者の兄弟姉妹・義兄弟姉妹・孫・配偶者の孫
例えば、兄弟の場合、直感的には一親等な気がしますが、兄弟同士で直接分裂したわけではなく、あくまでも親から産み落とされたものなので、親でワンクッション置く関係で二親等です。
また、配偶者がいる場合、配偶者と自分はともにゼロ親等(という言い方があるかありませんが便宜上の表現として)となるため、配偶者の両親であっても一親等です。姻族とか血族とか言いだすとややこしくなるため、ここでは省きます。
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まとめると
- ANAマイルを使う場合は特典利用者登録が必要
- 特典利用者に登録できるのは二親等まで
- つまり、二親等までしか特典航空券は発行できない
ということになります。
しかし、彼女と旅行に行くときに、自分にマイルを使って旅行したいと考えることもありえます。そういったときのために、何とか自分のマイルで他人の旅券分を賄えないか考えてみました。
マイルを中継させる
一つの方法として、マイルを別のポイントを中継させて他人のマイルにする方法があります。
しかし、これはあまり現実的ではありません。それには2つの理由があります。
- 【マイル→楽天P】の交換で、3万マイル移行はレートが半減
- 【楽天P→マイル】の交換で、ポイントが半減
マイルから楽天スーパーポイントの交換
マイルから楽天スーパーポイントへは等価で交換できるのですが、交換レートが等価なのは2万マイルまでです。3万マイル以上を楽天スーパーポイントに交換しようとすると、レートが半減してしまいます。
- 2万マイル→2.0万楽天スーパーポイント
- 3万マイル→2.5万楽天スーパーポイント
というわけです。交換単位も1万マイルを一口としているため、まとまったマイルがないと交換すらできないです。
楽天スーパーポイントからマイルの交換
さらに、楽天スーパーポイントからマイルに変えるときは価値が半減します。こちらは、50ポイント以上、2ポイント単位で交換できるのですが、何ポイント交換しようと半減してしまいます。
しかも、月間の交換上限が2万ポイントなので、実質1万マイルしか手に入りません。
なので、【マイル→楽天P】の交換をレートが悪化してもいいからといって4万マイル交換したとして、他人のマイルが貯まるのは1万マイル。
と、ここまでレートが悪化するという話をしてきましたが、そもそも楽天ポイントをマイルに変える際に、名義が異なっている場合は、申請が通るかは怪しいです。
これが、「かなり優位性のある手法」というのであれば色々試してみるのですが、レートが1/4になってしまう悪手なので、何かしらのポイントを経由して他人にマイルを譲渡するのはムリ!という認識を持っていただければと思います。
マイルに変えるのは諦める
先ほど、マイルに変えるとレートが悪化するのはお分かりいただけたかと思います。
なので、マイルに再度変えるのではなく、楽天Edyに変えてしまおうという作戦です。この場合も、楽天スーパーポイントと同じく、1万マイル=1万楽天スーパーポイントと交換できます。
しかし、こちらも、3万マイル以降はレートが半減してしまいます。なので、等価で変える場合は2万マイルが限度、半減してもいいなら、青天井となります。
航空券の支払いに関しては、楽天Edyでも行えるため、マイルから交換した楽天Edyを支払いに充てるというわけです。
ただし、楽天Edyでの支払いにはかなりの制約があります。
- ANAウェブサイトおよびANA国内線予約・案内センターでは、Edyによるお支払いはご利用いただけません。
- 1枚のEdyカードのチャージ限度額は、50,000円です。
- 1回(1日1来店)に利用可能な航空券の決済額を、上限20万円とさせていただきます。
まず前提としてこの3点です。
「ANAウェブサイトおよびANA国内線予約・案内センターでは、Edyによるお支払いはご利用いただけません。」ということはどこで支払う?となりますが、
*帯広空港、北九州空港、壱岐空港ならびに東京(羽田)第1ターミナルではご利用いただけません。
*国際線航空券は、東京(成田)、東京(羽田)、名古屋(中部)、大阪(関西)の各空港の国際線発券カウンターのみのお取り扱いとなります。
自動チェックイン機
*自動チェックイン機をご利用の場合、クレジットカードとの併用が可能です。
結局空港に行かないといけません。空港によっては辺鄙な場所にあるため、わざわざ空港に行くだけでお金がかかります。
コスパとか一切無視すれば、マイルを原資として、楽天Edyに変えたうえで航空券を取得できるので、出張族でマイルがあり余っている会社員などが、マイルを使って彼女と旅行に行くという建前で航空券を取るのであれば、、、かつ、住んでいるところが空港に近く、航空券取得のために、ANAカウンターまで行くのが手間じゃなかったり、出張のついでにANAカウンターに寄れたりするのであれば活用できるかもしれませんね。
しかし、陸マイラー(飛行機に乗らずにマイルを稼ぐ人々の総称)がやるには手間が多すぎます。
マイルをどう調達するか?
では、もともと保有しているマイルをどうこうして他人の航空券を取得するのは難しいということで、マイルを取得する前段階から考えてみようと思います。
普通、マイルといえば、飛行機に乗って貯めるのが一般的です。または、クレジットカードに乗って貯めるという方法もありますね。
しかし、陸マイラーの間では、ポイントサイトで貯めるというのが定石になりつつあります。ポイントサイトを使えば、年間で20万マイル貯めることも十分可能です。
ポイントをマイルに移行しない
もともとマイルを貯めるために稼いだポイントをマイルに移さずに現金にしちゃいます。例えば、ハピタスで稼いだポイントであれば、普通はこの下図のルートに沿ってマイルに交換します。
これを、メトロポイントまで移行させずに、ドットマネーに移行したら、現金に変えちゃいます。そうすれば、マイルを他人に譲渡できないという葛藤からおさらばです。
陸マイラーをしていれば、メトロポイント渋滞がおきているはずなので、ある程度ドットマネーないし、ハピタスには在庫があるはずです。
なので、ちゃちゃっと現金化してそれで航空券を買っちゃいましょう(^^)/
さいごに
結論としては、
- マイルは譲渡不可!
- 楽天Edyという狭き抜け道もなくはない
- 陸マイラーなら現金化!
という雑なまとめで締めさせていただきます<(_ _)>