国際派ANAマイラーに必須のクレジットカードの特約「航空機遅延保険」ってご存知ですか?~私のサイパンで起きた悲劇を踏み台に~
2017/01/08
航空機遅延保険という名詞自体聞いたことない方も多いのではないでしょうか?私も知りませんでした。ある事件がおこるまでは。。。
今回は、航空機遅延保険とはなんぞや?ということや、航空機遅延保険が附帯しているクレジットカードについてご紹介します。
忌まわしい事件
それは私が27歳の時でした。友人4人でサイパンへ旅行に行ったときのこと。初めての海外で浮足立つ四人。ユナイテッド航空の便で中部国際空港を飛び立ち、グアムで乗り換え、サイパンにつきました。
着いたんです。我々は。
我々だけが。
そう、荷物が来ないんです。
スポンサーリンク
人生初のロストバゲージ
待てど暮せどベルトコンベアが流れるばかりで一行に私たちの荷物は来ません。後から来た中国人集団の荷物は来るのに私たちのはまだか?
と話していると、ベルトコンベアが止まり、奥から背の小さい黒人風の職員っぽい人が、怪訝な目で我々を見ながら歩いてきました。その時、飛行機に乗っていた全員(20人くらい?)分の荷物がまるごとグアムに置き去りになったようで、全員が順番に話していました。
私の番が来て、つなない英語でホワイトアンドブラックボックス!ハード!バリーハード!とか片言英語を叫んでいた記憶があります。
結局、その後現地のアクティビティを管理してたマスターのおばちゃん(ママジェシーって人だったような)に不憫に思ってもらって空港に送り迎えしてもらえて、なんとか荷物はその日の夕方には手に入ったので、ロストしたわけではないのですが、あのときは本気で焦りました。
航空機遅延保険
前置きが長くなりましたが、そんな、ロストバゲージしたときに役立つのが航空機遅延保険なんです。正確には、荷物の遅延だけではなく、自分自身が乗る航空機の遅延も対象になります。
適用条件
ただし、数時間の遅れでも保障が受けられるわけではなく、4時間以上の遅延でないと保証が受けられなかったり、実際に受けられる保障も、荷物の遅延の場合だと、その荷物がなかったがためにかかった実費の補てんだけだったり、補てん対象となるものが細かく指定されていたりします。
また、そもそも航空機遅延保険が附帯しているクレジットカードに年会費無料のものは存在しないので、少なからず年会費を払う必要があることを覚悟する必要があります。
スポンサーリンク
おすすめカード
クレジットカードの種類によって保障の限度額など色々異なるのですが、いくつかあるクレジットカードの中でANAマイラーにおすすめするのが、「ANAワイドゴールドカード」です。
年会費は14,000円+税がかかりますが、国内・海外問わず航空機遅延保険が自動附帯です。(2015年4月1日に追加されたようです)
ANA JCB ワイドゴールドカードであれば保障内容がプラチナ並に優遇されています。
出航・乗継遅延、手荷物遅延が全て2万円以上保障というのは、年会費14,000円台ではかなりの好待遇です。また、国内・海外問わず有効というのもポイントが高いですね。
しかし、ANAマイルを貯める場合、ANA ワイドゴールドカードであれば、VISAの方がマイル還元率がいいので、そちらを優先したいところですが、こちらは保障内容が少しJCBに劣ります。
これらの補償が適用されるのは国内旅行のみです。
なので、サイパン旅行のような海外旅行では結局対象外になってしまいます。しかし、ANAゴールドカードで陸マイラーが持つべきカードはダントツで「ANA VISAワイドゴールドカード」です。
保証される金額もそこまで多くない(ANA JCBワイドゴールドであっても最大で4万円)ので、それだけのために高い年会費を払うのも微妙です。
ANA VISAであれば、年会費を最大で9,500円+税まで安くすることができます。また、マイル還元率も約1.5倍ほどANA VISAワイドゴールドカードの方が、ANA JCBワイドゴールドカードよりも多くなるため、どちらのカードを作るかは悩むまでもなく、ANA VISAワイドゴールドカード一択です。
実際に私も作ってみた際の経緯をまとめておきましたのでよければご覧ください。
さいごに
完全に余談ですが、その後帰りの空港でもロストバゲージした時対応してくれた空港職員に偶然出くわしました。向こうもこちらを覚えていたみたいで、搭乗前の手続きを開始する際に、「今からやるからこい」と言わんばかりに呼びに来てくれて、列を無視して最初にやってくれた時はうれしかったですね。
ANAマイラーなら、マイル効率をよくするために、ハワイなど国際特典航空券を狙う方が多いかと思いますが、外国での乗り換えの際はロストバゲージの危険があるため、念のため航空機遅延保障のあるクレジットカードを1枚は持っておくことをおすすめします。
また、国内であっても大雪のシーズンの北海道によく出張や帰省で行かれる方も持っておいたほうが安心できるかと思います。