クレジットカードのブラックリストについて解説!
2017/01/21
クレジットカードのブラックリストって聞いたことありますか?
「支払いが遅れるとブラックリストに載る」
「クレジットカードをたくさん発行するとブラックリストに載る」
というのはちらっと聞いたことがあるのではないでしょうか?
今回は、そんなクレジットカードのブラックリストについて説明したいと思います。
目次
ブラックリストとは何?
ブラックリストと聞いて想像するのが、
「過去に何らかの問題を起こした顧客リスト」
といったものではないでしょうか?
結論から言えば、このようなブラックリストは存在しません。
しかし、それに変わるものとして、CICという情報機関に集約された顧客情報があります。
CICには、カード発行申請時に登録した情報や、その後の利用状況などが細かく掲載されているので、カードの新規発行などの際の審査はCICにカード会社が情報を照会して、発行するかどうか判断するというわけです。
スポンサーリンク
ブラックリストは存在しない
「CICにブラックリストがあるのか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、重ねて言いますが、ブラックリストなんてものはそもそも存在しません。
ただし、一般に「ブラックリストに載っている」といわれる状態を示すものはあります。それが、CICで照会できる信用情報の「26.支払いの状況」に「異動」と書いてあるか否かです。
信用情報紹介文書
こちらが、私がCICに照会したときの信用情報紹介文書です。一発でブラックリスト入りかどうかわかるのが、下に拡大した画像の項目です。
赤でくくった部分です。今は何も書かれていませんが、ここに「異動」と書いてあると、ほぼほぼクレジットカードの審査は落ちるといっても過言ではないでしょう。あの、作りやすいといわれる楽天カードでも落ちる人はいるみたいなので、ここに異動と書いてあると、新規発行は絶望的でしょうね。
異動情報を消す方法
異動とついてしまうと一般に「ブラックリストに載っている状態」なので、カードを作ることができません。なんとか異動を消したいところですが、消す方法は基本的にはありません。しかし、一度ついた永遠についたままというわけではありません。
目安は5年
信用情報は5年間は保持されるということなので、目安としては5年間は我慢してくださいということになります。また、支払い実績は2年間は保持されるため、最長で7年は異動情報がのこる可能性があります。
スポンサーリンク
ブラックリストに載る原因は?
いくつか原因はあるのですが、ここでは大きく4つを紹介しようと思います。
3か月以上の滞納
支払いが3か月以上にわたって滞納している場合は、「異動」という文言が追加されてしまいます。「異動」という文言が追加されてしまうとまずカードの審査に通らないということはお伝えしましたね。
3か月の滞納があると「異動」と載ってしまうのですが、3か月に満たないまでも、年に何度も支払い遅延をしてしまっていると、支払いの状況を見られた際にいい印象はありませんので、カードの審査に影響することは間違いないです。
ゴールドカード以上のカードであれば、1か月でも滞納があると審査に通るのは非常に難しくなります。
支払いの滞納をしないために
カードの支払いをしないために気をつけておきたいことをまとめておきます。
支払いを滞納してしまう原因としては、主に以下の2つが考えられます。
- 口座引き落としの設定をしていない
- 引き落とし口座の残高不足
口座引き落としの設定をしていないパターンとしては、口座振替の申し込みをしていなかったり、カードを発行した後から申し込み用紙が送られてくるパターンだったりして、口座振替申し込みを行うことを忘れていることが原因として挙げられます。
私も以前、ガソリンスタンドで作ったクレジットカードが口座振替用紙を後で送付してもらうパターンでして、設定をしないまま放置してしまい、いざ使ったときに納付書が送られてきてびっくりした覚えがあります。てっきり、設定してあると思い込んでいたんですね。
その際は、実家の住所を書いていたので納付書を受け取ることが出来て支払いは問題なく行うことが出来て、CICの記録にも遅延とは乗らなかったのですが、納付書を受け取ることが出来なかったら危うく異動になるところでした。
また、複数のクレジットカードの引き落とし口座を別々の口座にしておくと、思わぬ時に口座残高不足で引き落としができないということにもなりかねません。一応、引き落としができない場合は納付書が送られてくるのですが、その納付書で支払いが遅れるとカードを止められてしまいます。
私も一度止められたことがありますorz
残高不足で引き落とせなかったんですね。額としては3万程度だったのですが、メインで使っていつ口座ではなかったので、まだいけると思っていたら残高が足りなくなっていたようです。
この問題の解決策としては、所有しているすべてのクレジットカードの引き落とし口座を統一するということですね。
引き落とし口座をばらけさせるメリットは皆無なので、メインに使える口座にまとめたほうがお得です。まとめる口座ですが、個人的には「イオン銀行」がダントツでオススメです。理由としては、イオンカードセレクトというクレジットカードを持っていると、普通預金金利が6倍になるからです。
イオン銀行の普通預金金利が0.02%なので、0.12%まで金利が上昇します。定期預金ではなく、普通預金金利で0.12%は日本の銀行では最高利率ではないでしょうか。
詳しくは、イオンカードセレクトについて紹介している記事を参考にしてみてください。
携帯電話料金の支払い漏れ
最近の携帯電話って高いですね。一括で購入しようと思うと、10万円を超えるものもあります。
そのため、大手キャリアでは、携帯電話を割賦購入して、その毎月の額相当分を通信料から引きますよというプランを利用するのが一般的になりつつありますね。私も利用しているのですが、この割賦購入というのも立派なローン契約なんです。
そのため、支払い遅延があったりすると、しっかりCICに記録されてしまいます。払わなくても携帯電話が使えなくなるだけと思いきや、クレジットカードも発行できなくなってしまうんですね。
混同されがちですが、公共料金支払いを遅延しただけではブラックリストには載りません。これは、CICとは全く関係ない組織だからで、情報の受け渡しもないからです。ただし、支払いをカード払いにしている場合はカードの支払いを滞らせたことになるため滞納による異動案件になってきます。
例えば、電気料金を滞納した場合です。
口座引き落しで支払っている場合、口座残高が不足すると、電力会社からの請求金額を支払っていないことになります。そのため、電力会社に対して債務があることになります。
これに対して、クレジットカードで払っていて、クレジットカードの引き落とし口座の残高がない場合、電力会社からの請求はクレジットカード会社が立て替えて電力会社に払います。そのため、電力会社は個人に請求した金額は回収できることになります。ただし、引き落とし口座からお金を引き落とせない場合、クレジットカード会社が電気代の支払い分の金額を回収できなことになるため、クレジットカード会社に対して債務があることになります。
債務整理
債務整理とは、法的な手続きにより借金を減らしたり0にすることで、借金を整理する方法ですが、債務整理をすると一発アウトです。当たり前ですね。クレジットカードの「クレジット」とは、「信用」を意味する言葉です。何らかの理由があるにせよ、借金をチャラにしようとする人にお金を貸そうとする会社はありませんね。
似たようなもので、「過払い金請求」というものもあります。これは、払い過ぎた金利を返してもらうことなのでブラックリストの対象とは関係ありません。ただし、完済していない借入金を減らす場合は注意が必要です。念のため確認したほうがよろしいかと思います。
更新カードの不達
引越しを繰り返している人にありがちなのですが、住所が変わっても、ついついカード会社への住所変更の連絡を怠りがちです。普段意識するところでもないですし。
明細が届かない程度ならまだ問題もないのですが、カードの切り替えで新しいカードが送られてくる際に住所が違って本人に届かないと、これも一発異動対象の原因となります。
そうならないためにも、クレジットカード自体を正しく管理したいところですね。複数枚クレジットカードを作ると、どうしても管理が煩雑になりがちです。
さいごに
ブラックリストとはよく耳にしますが、実はそんなものはなかったんですね。ただし、日常会話ではブラックリストって使ったほうが意図が伝わるので、雑談とかでは普通に使っています。
異動になる行為の最後に「住所相違」ってのが案外抜け落ちそうなとこなので、気を付けたいところです。特に、ANAマイルを貯めるためにクレジットカード多重申込をしていると、頭のなかでは記憶しきれなくなる可能性があるため、Excelなどでしっかり管理したいですね。
それでは!kekureでした!