クレジットカード発行枚数の多い人ANAマイラーなら知っておきたい「途上与信」とは?
2016/09/29
途上与信という言葉、聞いたことありますでしょうか。あまり聞きなれない言葉ですが、クレジットカード発行枚数の多くなりがちなANAマイラーとしては把握しておきたいところです。
目次
途上与信とは?
途上与信とは、クレジットカード会社の「カード発行後の審査」のことです。
カード発行後の審査
通常、クレジットカードを発行する際、クレジットカード会社は、クレジットカードの発行をしても問題がないか、申し込んだ人の信用情報を調べますが、何かしら不安要素がある場合、カード発行後にも審査を行うことがあります。これが途上与信です。
途上与信は二種類
途上与信には二種類あります。
- 途上与信
- 法定途上与信
の二つです。
なにもついていない途上与信は先ほどの、カード発行後の審査のことですが、「法定」とつく方は少し異なります。
法定途上与信
こちらは、法律で行うことが義務付けられている途上与信です。「当月のキャッシングの貸付が5万円以上」かつ「キャッシング残高が10万円以上」の場合、必ず途上与信を行うことが義務付けられており、これを法定途上与信と言います。
また、当月の貸付がない場合も「10万円以上の残高が継続してある場合、3か月ごとに途上与信を行う」とも定められています。
どうやってわかる?
CICという信用情報機関があるのですが、個人であれば1,000円を支払うことでネット上でも開示することができます(PDFデータ)。この際、クレジットカード会社から途上与信をされているとその痕跡がわかるようになっています。
クレジットカード会社からの信用情報の照会は「利用記録」として残るのですが、利用目的の欄が「途上与信」となっていれば途上与信をされたとわかります。
なぜ途上与信されるのか?
そもそも、途上与信がされる条件はあるのでしょうか?
限度額の増額
信用情報を照会するというと、なにやら怪しまれている気がしますが、悪い意味だけではありません。
「与信」とは、信用を与えるということなので、カードの限度額の増額の際にも途上与信されることがあります。楽天カードでは頻繁に途上与信されるといわれていますが、その目的は限度額の増額も含まれていると言っていいでしょう。
私も楽天カードを取得した際は限度額は30万円でしたが、毎月使っているうちに、いつの間にか限度額が100万円まで増えていました。
不安要素
とはいえ、やはり圧倒的に多いのがカード利用者に不安要素がある場合でしょう。たとえば、カードの支払遅延があった場合、他のクレジットカード会社のカードの利用もかさんでいることもあり得ます。その場合、カード発行会社は早めに手を打っておかないと、自己破産などされて、使われた金額を回収できないこともあり得ます。
そのように、なるべく割を食わないように立ち回るのが常ですが、途上与信されるかどうかはいくつか基準があるようなのでご紹介しておきます。
借入残高
キャッシングを利用しているか?というのは大きな要素になりえると思います。クレジットカード利用の場合は、「現金ではなくカードの方がポイントがついてお得!」という意図で使う場合も想定できますが、キャッシングの場合は、「お金がないからキャッシングで借りる」しかありえないですからね。
ハピタスなどにもキャッシングでポイントゲットできる案件がありますが、そのような例外を除けば、キャッシングは当座の金がない人がりようするものですし。
増額申請
これも要因の一つですね。「限度額=その人に対するクレジットカード会社からの信用」と同義なので、増額しても問題ないほどの経済状態なのか判断する必要がありますからね。
利用履歴
後は、過去に支払い遅延があった場合などは、今後も遅延の可能性はありますし、他のカードの状況も把握しておく方が安全なので、必然的に途上与信の頻度は多くなります。
さいごに
個人的にはまだCICへの照会は一度しか行ったことがないため、途上与信をされたことはないんですね。支払遅延をしたことがなく、当時は、カード利用も楽天カード一本で、5万円~20万円を毎月きちんと引き落としされてましたから、大丈夫だろうと判断されたのでしょうか。
今後CICで紹介した際に途上与信された形跡がありましたらまたこの記事にアップさせていただきます。